■ ちょうど良い長さの物が欲しい
最近は市販のケーブルもメートル毎で各種売ってますので、用途に合わせて選べます。が、現場にピッタリとは行きません。余ったケーブルは場合によっては非常に邪魔です。洋服と同じでオーダーメードのぴったりは、良い物です。注)体型の変化があった場合、この限りではない。■ 狭いところを通す必要がある
部屋の間、フロア間配線の場合など、狭い場所を通す必要があるときは、最初からコネクタがあると邪魔です。 こんなときは、通した後でコネクタを取り付ける必要があります。■ 大量の場合は安い(こともある)
コネクタ付きの物を大量に買うより、作成する方が安い場合もあります。被覆の品質を問わなければ、出来合いも安いので、価格だけ見ると必ずしも安くないですが。■ 修理する場合
オスのコネクタには、簡単に抜けないようにロックのためのピンがついていますが、これが良く折れてしまいます。折れにくくする工夫のされた物も見かけますね。折れてしまったら、外れやすくなります。大事なファイルのやり取りの途中でポロなんて外れちゃ困りますね。■ 数が足りない
案外多かったりする理由です。あ、1本足りない。買いに行くのもめんどう。で、使ってるケーブルを半分に切って2本にしちゃう。 え、そんなことはやらない?■ 失敗の可能性もある
自分で作れば当然失敗する事もある。その時はやり直しましょう。
■ ケーブル(必須)
100m単位で購入すると単価は安いです。でも、そんなに必要無いですか?きっと近所の人が持ってますよ、きっと。■ コネクタ(必須)
LANケーブルについているRJ45のコネクタ、単体でも売ってます。100個とか1000個買うと安くなります。が。■ 圧着工具(必須)
ケーブルにコネクタを圧着(かしめ)するための専用工具。これなくして作業はおよそ不可能です。■ ニッパ−(必須)
ケーブルを切るのに使います。カッターでの作業は怪我の元。はさみも無理。ペンチでもだめ。■ カッター (あれば便利かも)
被覆の処理に使います。扱いなれない人は、辞めた方が良いです。■ テスター(欲しいけど持っていない)
作ったケーブルが正しく動作するかチェックします。 通信できない原因がケーブルなのかそれ以外(ボードやHUBやパソコン)なのか切り分ける事が出来ます。■ ストリッパー(買ったけど使ってない)
被覆を剥くのに使います。圧着工具がこの機能を持ってる場合もありますが、概して使えないです。 私はカッターを使います。(危険なので良い子は真似しないように)
左上から、ケーブル、コネクタ、右上から、圧着工具、ストリッパー、カッター、ニッパー、テスター
では、作ってみましょう!
■ 適当な長さにケーブルを切る
欲しい長さにケーブルを切ります。■ 外側の被覆をはがす
一番外側の被覆をはがします。約1CM程度です。 剥がし足りないとうまく固定できません。剥がしすぎると断線などのトラブルの原因になります。専用のストリッパーを使うと、ちょうどよい長さになります。■ より対線をならべる
より対線をほぐして、色の順番に並べます。
橙白、橙、緑、青白、青、、緑白…です。
橙、橙白、緑、緑白、青…ではありませんので注意。 間違っても動いてしまうのですが。 (注1、基礎知識の順番の項を参照)■ 長さを切り揃える
並べた上で、再度切り揃えます。これは、コネクタに差し込んだときに均一に入るようにするためです。こうしないと、導通しない部分ができたりします。■ コネクタに挿入する
このときに、並べた順番がばらばらにならないよう注意しましょう。ちょっと緊張します。■ 確認する
きちんと先端まで入っているか、並びがおかしくなってないか確認します。■ 圧着する
圧着工具にコネクタを差し込んで、ぎゅっ、ぎゅーっと締めます。これで完成
LAN(10/100BASE-T)の基礎知識を少し 100mまで。 ケーブルによる部分もありますが、基本的には100m以下です。 それ以上の場合は、途中にリピーター(HUB)を入れるか、光などを使いましょう。■ LANケーブルの構成
両端にコネクタがついたケーブルです。 ケーブルは、2本を撚り合わせたもの4組8本にカバーがかぶったものです。 UTP(アンシールド・ツイスト・ペア)ケーブル、両端のコネクタはRJ45の規格の物です。STP= ツイストペアでシールドがあるもの
UTP=ツイストペアでシールドが無いもの■ RJ45って?(8ピンモジュラー:ISO8877)
こんなやつです。 LANケーブルについてるコネクタで、電話のモジュラーケーブルのコネクタのお兄さんみたいなの。■ケーブルの種類
ケーブルは性能によって5つのランクに分類されます。最近売られているものは、カテゴリ5(カテゴとかいいます)がほとんどなので、100Mbpsの通信でも使えます。
カテゴリ 用途 備考 1 音声 2 低速の通信 音声 ISDNなど 3 10Mbpsまでの通信 音声 10−BASET 4 16Mbpsまでの通信 あまり聞かない、見かけない 5 100Mbpsまでの通信 10・100BASE-T用 ■ 順番
8本の線の説明です。各線には色がついています。この順番にも規格があります。T-568AとT-568Bは米国の規格で決められた配列で、ANSI/TIA/EIA-568Aでは、T-568Aが主でT-568Bを従として採用。T-568Aの配列が多いらしいです。両端同じならどちらでも動きます。(2001.11.23 追記)
ピン 1 2 3 4 5 6 7 8 T568A 白/緑 緑 白/橙 青 白/青 橙 白/茶 茶 T568B 白/橙 橙 白/緑 青 白/青 緑 白/茶 茶 以下のページに、詳しい資料があります
http://www.tsuko.co.jp/pdffiles/no1.pdf
http://www.tsuko.co.jp/faq/3-01.htmlTDは送信、RDは受信
番号 信号 色(例) 1 +TD 橙白 2 −TD 橙 3 +RD 緑白 4 未接続 青 5 未接続 青白 6 −RD 緑 7 未接続 茶白 8 未接続 茶 おわかりのように、LANでは1、2、3と6のピンだけが使われます。(ISDNでもRJ45のコネクタを使ったケーブルを用いますが、このときは3,4,5,6ピンを使います。)
■ ストレート&クロス
両端が同じ配線=ストレート ひねって配線=クロス
HUBとパソコンはストレート HUBとHUBはクロスで接続します。■ ISDNの配線との違い
ISDNの線とは違うのか? ISDNでは1.5Mbps程度なので、カテゴリー2程度のケーブルで良い。 3,4,5,6を使う LANケーブルは、ISDNに流用可能だけど、ISDNのケーブルは必ずしもLANでは使えない。 (だめな事が多い)