20001.03.19(月) 術後13日目 | ||
てんき:はれ。昨日はあんまり寝てないけど、とりあえずは元気。今日は最後の検査。CT撮影なので朝ご飯は抜き。 教授回診があり、ガーゼの付け替え。今日は脇のほうだけガーゼを当てられる。D先生が、机の上の外戸本を目ざとく見つけ「退院して、すぐ温泉行きたい?どっか予約取ってるの?」とたずねられる。日帰りの温泉でいいの。おとなしく先生の許可を待ちます。はい。明日の朝、大きなカットバンのもに貼り替えてもらって、しばらくは濡らさないこと。23日に張替えのため受診。E先生も来られて、外戸本をめくりつつ、「温泉行きたいなぁ」。先生、日曜日もお休みじゃないですもんね。大変だなぁ。 |
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CTは9時から造影剤を点滴でいれて、検査は昼ぐらいかな?という予定だったのが、9時過ぎに呼び出し。そのまま検査室に直行。「今日は胸のCTの検査をします」ということで、まず1階だけ機械の中を通る。MRIとちがって、ドーナツ状の機械。それから造影剤を注射された。「前に造影剤を入れたことがありますか?」と質問されて、「骨シンチとMRIで造影剤を使いました」と答えると、「今回のはちょっと違います。カーッとしますが、大丈夫ですからね」と注射が入ってくる。いきなり喉が熱くなる。心臓までバクバク。顔が真っ赤になってるのがわかる。ひえー、怖い。気持ちが悪い。ちょっと息を止めて、検査は終わり。カーッとなったのも引いていく。「この造影剤はヨードを使ってますから、自然に排出されますので大丈夫ですよ」ということだった。 病室に戻って最後の洗濯をした。今日は量が少ないから乾燥1回でおわる。 |
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今日のお昼ご飯は「散らし寿司」だった。同室で食べられるのは2人だけ。2人は手術後2週間から1ヶ月の完全絶食。1人は今日大掛かりな検査があるので昼まで食べられない。完全絶食の人に、食べたものを報告するのが日課。食べられないのにと思うけど、聞くだけで味を想像してそれはそれで楽しいのだそうだ。私はそんなに長い時間絶食した経験がないので分からない。
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昼からリハビリ。金曜日に会った乳がんの人も明日退院だそう。いつもは眠ってしまうホットパック(リハビリの前に20分間肩を温めること)のあいだ、ぺちゃくちゃおしゃべり。彼女は同時再建なので、形成の先生が抜糸とか、ドレーン抜きとかしてくれたけど、やっぱり傷は「フランケンシュタイン」だそうだ。最初に傷口を見たときは泣いたって。なーんだ、みんなおんなじか。あはは。同病相憐れむという言葉は好きではないが、同じ病気の人じゃないと分からないよねってこともある。お互いの連絡先を交換する。 リハビリの先生から退院後の生活について注意事項。とにかく肩を冷やさないこと。街に出るときは右胸をかばうように。術側の腕で荷物を持たないように。無理はしないように。ある程度は動かすように。(難しい注文だ) 帰ってきたら母が来てくれた。荷物を半分持って帰ってもらう。明日帰りにはどうせ実家によるので、そのときにまとめよう。 手術後、個室に行ってた人も帰ってきた。こちらも3週間ほどは完全に絶食。やつれている。大掛かりな検査からも1人帰ってきた。動脈から血管造影しているので、一晩絶対安静。管つきじゃないのは私一人。ああ、今夜は怖い。入院最後の夜はいったいどうなるのだろう・・・・・。良かった。明日退院で・・・・・ |
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婦長さんが請求伝票を持ってこられる。入院19日で23万円弱。意外にかからなかったというのが正直な感想。2割負担というのもあるかな。会社はリストラされたけど、保険は任意継続にしていたのだ。毎月の保険料の元は取れたかなという感じ。早速支払いに行く。ノートパソコンを持ち込んでいたので「電気料」1日20円。その他の欄に入っていた。
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夜、いつものように夫が来てくれる。今日で最後だね。一日も休まずに遠いところありがとう。食堂で話していたら、E先生が「明日朝一番にばんそうこうに張替えするからね」と来られた。はい。先生、いろいろありがとうございました。これからもよろしくお願いします。 | ||
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