Travel America 2000


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5月1日(その2) Moab → Arches → Moab(泊)

Moab → Arches 
まずは街の中心にあるVisiter Centerへ。Off-Road専用の地図、自転車、四駆、ボートなど各種ツアーの案内、レストランガイド、クーポン、観光客向けの無料の新聞、ホテルの案内、いろいろあります。だーりんは四駆の地図を熱心に見ていました。
まずは宿の確保。Best Westernに聞くとOKだったので、2泊分を確保。その時はまだがらがらだったのですが、夜帰ってくると満室でした。
さすが観光地らしく、町はとてもきれいで、緑も多いです。Off-Loadのメッカだけあって、走ってる車はほとんどが四駆。数日前はクラシックカーのイベントが開かれていたようで、新聞にも載っていました。こういうイベントがあると、とたんにホテルは取りにくくなりますから、ホームページなどで事前にイベント情報をチェックしていたほうがいいでしょうね。
部屋に荷物を置いて、飲み物と機材をを準備。Archesへ。
Arches 
町を出てすぐ、川を渡って右側に公園の入り口があります。いきなりつづら折の急坂。Visiter Centerには水のポリタンクが売ってあり「公園内に売店はありません。水は必ず持っていってください。水を持ってないと危険です」との張り紙が・・。ホワイトボードに今日の日の出と日の入りの時刻、気象情報が張り出してあります。今年は「Unseasonable Hot」なんだそうです。Archesは岩だらけで乾燥しきった大地です。日差しをさえぎるものは何も無く、ひたすら暑いです。
 日の入りまでは少し時間がありますが、あんまり公園の奥までは行けそうにありません。近くのWindows Sectionまで行くことにしました。
Balance Lockを過ぎてWindow Sectionのループ状になった駐車場からは、ダブルアーチをはじめ5つのアーチが一望できます。一番近くに見えたNorth Windowの真下まで行きましたが、すごく大きい。アーチの向こう側は、断崖絶壁になっています。


Delicate Archまではトレイルを5キロ近く、一時間以上歩かなければならないので、逆算して6時過ぎにWolfe Ranchの駐車場に到着。夕日目当てにたくさんの人が登っていきます。途中大きな一枚岩の上を歩いていったり、細い部分があったりで楽なトレイルではありません。岩が途切れると、目の前に、大きなアーチがそびえています。これを目にしたときはすごく感動!背後には雪をかぶった山々、青い空。
アーチの下は深いすり鉢状になっていて、わずかな幅の縁取りの上を歩いていかないとアーチの下にはたどり着けません。すでにレンズをアーチに合わせたカメラマンが何十人もいますので、ますます狭くなっています。シャッターチャンスを邪魔しないように早めにアーチの下に行って一枚写真を撮りました。
日が傾き始め、アーチが刻々と色を変えていきます。そんな時、勇気ある(?)一人のお姉さんがアーチの下に!。カメラマン達はせっかくのシャッターチャンスを邪魔されてブーイングですが、誰かが口笛を吹いて拍手をしたら、みんないっせいに拍手をして(内心[早くどいてくれー」と叫びながら)しまいました。うーん、アメリカ流ユーモアですね。しかし、その拍手を勘違いしたお姉さんは、アーチの下でポーズを取ります。ちがうっちゅーに。
カメラマン達は、次々にレンズを換えながら撮影をしています。まるでカメラとレンズと三脚の品評会のよう。日が落ちてしまうと、アーチは表情をなくしてしまいました。その時、「ああっ!!」という声と「カランカランカランカラン」!!電池が2個、すり鉢状になった壁を転がっていきます。近くにいた日本人のおじ様でした。よかったですねー電池で。きっとこうやって下は「レンズとカメラとフィルムの墓場」になっているのでしょう。周りにいた人たちも「カメラじゃなくてよかったね」と慰めています。
 岩の上は余熱で温かいですが、気温も下がってきました。急いで機材を片付けて帰ろうとすると、どこかで見たおじさんが!Bryce Canyonで命がけで写真を撮っていたあの人!同じようなルートで回ってきていたのですね。プロかな。カメラは中版でした。
 帰りのトレイルの途中で、あまりにも印象的な空の色に1枚。その間に先ほどの「命がけおじさん」に抜かれそうになりました。そのおじさんといっしょにいた人が「お水を分けていただけませんか?」と話掛けてきました。言葉から韓国の方だとわかりました。「仕事で回ってる」ということでしたので、写真集を出されるのでしょうね。
 あっという間に暗くなって行きます。近くの人のヘッドランプや懐中電灯の明かり、駐車場の明かりを頼りに急ぎ足で下りていったので、帰りは行きの半分ぐらいの時間ですみました。
 Moabに戻ったのは21時過ぎ。ホテルを押さえておいてよかったです。夕食は、メキシカン料理。


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